
WITH PEACE
メイド・イン・アースでは、NGO団体 Nature Saves Cambodia
の
カンボジアに向ける熱いおもいと具体的なプロジェクトにつよく賛同し、
製品の企画・開発・販売を通して協力をさせていただいております。
WITH PEACE
手摘み、手紡ぎ、手染め、手織りのやわらかい布「クロマー(万能布)」は、 海を渡り日本で愛され、WITH PEACEブランドとして、カンボジアの地雷被害者の希望の架け橋となっています。
-
平織、綾織、チェックにフチ…デザイン豊富
WITH PEACEクロマー
-
新感覚の手紡ぎ手織りタオル!やわらかな風合いが魅力
WITH PEACE タオル
-
テーブルウェアやクロスとして活躍します
WITH PEACE ランチョンクロス
-
NGO団体 Nature Saves Cambodia
地雷原の地雷を除去してコットン畑に転換し無農薬のコットンを栽培するとともに、 伝統的な手紡ぎ・手織りを中心とした手工業を推進することによって、 地雷被害者と地雷原周辺に住む人々の安全と自立支援を促進しているNGO団体。
かつて、この大地は悲しみで覆われていました。人を傷つけ肉体的経済的な生き地獄に落とす地雷がたくさん土の中に埋まっていました。
地雷を踏むかもしれない危険を知りながらも人々はその土地を耕し、つらい事故が後を絶ちませんでした。
カンボジア北西部、バッタンバン州のバダク村。憎しみと分断のシンボルだった地雷原を、人と自然が共生し、希望と再生のシンボルに――。
大地から地雷を一つひとつ除去し、そこにコットンを植えました。
地雷の被害を受けたからこそ、誰よりも強い平和への願いを込め、綿花を摘み、糸を紡ぎ、未来への希望をつないでいく。
カンボジアの地雷原が希望の象徴として生まれ変わろうとしています。
手摘み、手紡ぎ、手染め、手織りのやわらかい布は「クロマー(万能布)」と呼ばれ、
時にファッションアイテムとして、防寒具として、腰巻きとして、風呂敷のように、赤ちゃんをくるむ布として、
変幻自在に私たちの暮らしに寄り添います。
世界に二つとないクロマーは、海を渡り日本で愛され、
WITH PEACEブランドとして、カンボジアの地雷被害者の希望の架け橋となっています。
栽培
化学農薬や化学肥料に頼らず、生産する人々も大地も健康でイキイキと働ける環境をつくりながら、高付加価値のコットン栽培を進めています。
地雷被害で手足にハンディを背負いながらも、暑い日も畑に立ちコットンの世話をする生産者のまなざしは、愛情にあふれています。
WITH PEACEで使うコットンは、カンボジアオーガニック農業協会(COrAA)の有機認証を取得しています。
手紡ぎ
カラカラと糸車が回る音とともに、笑い声が戻ってきた村。
内戦以前は、カンボジアでは手仕事が盛んでした。長い戦争で道具も技術も職も奪われ、
かつて紡ぎの名手だったおばあちゃんたちは口をつぐみ手を動かしませんでした。
とある大工さんの家の倉庫に、内戦を生き延びた手紡ぎの道具一式が眠っていました。
おばあちゃんは道具を手にするやいなや、糸車であっという間にほわほわ糸をよみがえらせました。まるで魔法のように。
いまでは70代のおばあちゃんたちを先生に、2つの村で30人ほどの紡ぎ手が仕事を得て、技の伝承が再び始まりました。
染め
マックルアー(黒檀)の実、プリンの樹皮、プロフー(福木)の樹皮、マンゴスチンの実の皮、
チョムプー(ベニの木科の木の実)の種、アムピルトゥック(タマリンド科の木)の樹皮……。
葉や樹皮、木の実をじっくり煮出して、糸を浸し、いのちの色を移していく。
時にはっと目を引く鮮やかさ、深いやさしさ、さわやかな香り、大地の包容力。カンボジアの慈悲の心が深く色に映し出されています。
織り
カンボジアでは伝統的にたて糸を通す綜絖(そうこう)を3枚使う、綾織りが主流です。
WITH PEACEのクロマーも、シーズンごとにさまざまな織りにチャレンジし、最近では現地に伝わる綾織りも復活させました。
たてに流れるような美しい織り目と、よこ糸の豊かな表情が表裏で異なり、たっぷりと空気を含んだやわらかい糸が肌にやさしくふれ、独特の温もりがあります。
織り手の技術向上への意欲は素晴らしく、日に日に進化が感じられます。
地雷原を、安全な綿畑に

カンボジアでは1960年代のベトナム戦争時代からポル・ポト政権時代を経て、1992年の和平実現までの間に、
実に400‐600万個もの地雷が埋められたと言われています。
国の面積に対して地雷が埋まっている比率が世界一高いとされるカンボジアでは、
内戦が終わったいまでも、特に貧しい人々が地雷の危険を知りながら地雷原の近くに流れ着くように住む傾向が見られ、
いまなお悲しい事故があちこちで起こっています。
現地への訪問と交流
メイド・イン・アースでは毎年カンボジアを訪れ、現地でWITH PEACEのアイテムを手がける地雷被害者や女性たちに技術指導をしています。 希望とやりがいを持ち自らの仕事を語る現地の人々に、私たちがむしろ元気をもらっています。 紡ぎ手のおばあちゃんたちは誇りと笑顔を取り戻し、WITH PEACEクロマーを一生懸命つくってお金を稼ぎ結婚した女性まで! 織りや染色でも、常に新しい挑戦と提案をしてくれる現地の人々のパワーには、頭が下がるばかりです。 ポル・ポト政権時代に自由にものづくりができず、一度途絶えた技術と知識を取り戻すのは、なかなか大変なこと。
これまで、糸を切れにくくするために米糊を溶かした汁に紡いだ糸を浸したり、
現地に生えている染料になる植物を煮て染めるシンプルな植物染めの技法などを伝えてきました。
現地のNSCのメンバーと綿密な調整を経てサンプルが届くたびに、技術の向上と進化が目に見えてわかり、感動します。
これからもいつまでも
カンボジアの内戦が終結を迎えて20年ほど経った今もなお、戦時中に埋められた地雷のそばで生活をしている人々が多くいます。
地雷被害に遭われた方やその家族、そして地雷原周辺で日々生活をする人々の安全な暮らしと、明日への希望そのものである、職。
生活支援から、経済的自立を目指す人々は、自らへの誇りを目に宿し、瞳は輝きを増しています。
「WITH PEACE」プロジェクトは、平和への願いとともに希望を紡ぐ、小さな一歩。
地雷を1個ずつ除去し、オーガニックコットンを栽培し、紡いで、染めて、織る。
その積み重ねが、世界中から地雷を除去し、全ての人が安心して笑顔で暮らせる未来をつくるというゴールにつながっていきます。
そこで生まれた製品を日本、そして世界の人々に使っていただくことで、またひとつ地雷原が新たな綿畑へと変わってゆき、またひとつ笑顔も増えてゆきます。
「WITH PEACE」への皆様のあたたかいご支援とご協力を心よりお待ちしております。
パートナー団体
●NGO団体 Nature Saves Cambodia
NPO法人NSC-Jの活動を現地で支える協力団体。
カンボジアの生産者たちと日本をつなぎ、NSC-Jの活動を円滑に推し進めるパートナー。
本プロジェクトは、日本貿易振興機構ジェトロ)の2012年度開発輸入企画実証事業で採択され、支援を受けています。